ミュージアムシアター TNM & TOPPAN MUSEUM THEATER 印刷する 閉じる
VR作品「江戸城─本丸御殿と天守─」〜幻の城郭をバーチャルリアリティで巡る〜

今は失われた江戸城の城郭を再現
本作品は、およそ265年間にわたり徳川15代の征夷大将軍の居城であり、江戸幕府の中心であった江戸城、その本丸御殿と天守を、バーチャルリアリティ技術を用い、超高精細な映像で再現したものです。本丸御殿は徳川将軍の住まいや幕府の政務の場として使用され、また、天守は当時に建てられたものでは最大級の規模を誇りました。
豪華絢爛な本丸御殿や、明暦の大火で焼失した寛永の天守をはじめ、現存しない江戸城の当時の様子を実際にその場にいる様な感覚で体験することが出来、シアターのナビゲータの解説と共に鑑賞することで、より深い理解を可能にします。
弘化2年(1845)再建の本丸御殿を再現。寛永15年(1638)の天守を合成しました。


東京国立博物館の所蔵品で見る、「江戸城」の世界
本作品の制作にあたっては、現存する江戸城障壁画の下絵を元にしています。この下絵は、狩野晴川院という当時の狩野派の中心的存在であった奥絵師が制作したものです。
狩野晴川院は奥絵師としての江戸城での仕事・生活をつぶさにつづる日記「公用日記」(東京国立博物館所蔵)を残しており、今回新たに、VR作品中でもこの「公用日記」を紹介しています。
「公用日記」(狩野晴川院 東京国立博物館所蔵)

写真に残された「江戸城」
2011年1月〜3月の上演では、東京国立博物館が所蔵する「旧江戸城写真帖」もあわせて紹介しました。明治4年に撮影されたこの写真帖は、取り壊し寸前の江戸城の姿を撮影したものです。当時の文部省博物局に勤めていた、蜷川式胤(にながわのりたね)が、横山松三郎(よこやままつさぶろう)に撮影させ、油絵師の高橋由一(たかはしゆいち)による彩色が施されたもので、江戸城の様子がよく分かるものとなっています。
「旧江戸城写真帖」(蜷川式胤[製作]東京国立博物館所蔵)

江戸城障壁画「下絵」について
本作品中には本丸御殿大広間の美しい障壁画が登場します。障壁画とは壁画や襖絵など室内空間を飾る絵画のことです。障壁画を描く際には下書きとなる「下絵」を準備しました。ミュージアムシアターでは、墨で書かれた「草稿」、将軍に差し出しお伺いをたてるための「伺下絵(うかがいしたえ)」をエピソードとともに紹介します。
江戸城障壁画下絵 本丸御殿 表 松廊下(草稿)(東京国立博物館所蔵)

江戸城障壁画下絵 本丸御殿 表 松廊下(伺下絵)(東京国立博物館所蔵)

VR作品「江戸城 -本丸御殿と天守-」から
本丸御殿
本丸御殿大広間の正面に面して能舞台がありました。能楽は武家の教養でもあり、楽しみでもありました。

本丸御殿大広間
大広間は、将軍が儀式の時に座る江戸城の中で最も重要な場所です。上段は、伝統的な書院造の座敷飾で整えられていました。

松の廊下
『忠臣蔵』で知られる「松の廊下」。廊下に沿った襖に「浜松に千鳥」の絵が描かれていました。

※掲載の画像は全てシアターで上映される画像です。
■製作・著作 凸版印刷株式会社/東京都江戸東京博物館
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