デジタル推定復元した​伊藤若冲​「釈迦十六羅漢図屏風」

コンテンツ制作
背景
伊藤若冲の​「釈迦十六羅漢図屏風」は、​現物が​残っていない​“幻の​名作”で、​その​色彩や​細部を​確認する​ことができませんでした。​
 この​貴重な​作品を​後世に​伝える​ため、​残された​白黒図版を​手が​かりに、​最新の​デジタル技術と​学術的知見を​用いて​復元を​行う​プロジェクトが​始動しました。​
ポイント
①白黒図版を​もとに​した​徹底的な​調査・分析
②12万以上の​枡を​彩色する​精緻な​デジタル復元技術
③デジタルを​超える​立体感を​実現する​特殊印刷技術

幻の​名作を​現代へ​呼び戻す

伊藤若冲の​「釈迦十六羅漢図屏風」は、​現物が​失われた​とされる​“幻の​作品”。​その姿を​伝えるのは、​昭和初期の​図録に​残された​白黒図版だけでした。​この​一枚の​写真を​手が​かりに、​若冲の​世界を​未来へつな​ぐべく、​デジタル推定復元プロジェクトが​立ち​上がりました。​失われた​色彩や​質感を​蘇らせると​いう​前例の​少ない​挑戦が、​静かに​動き出したのです。​

白黒から​色彩を​紡ぐ、​学術と​技術の​探究

復元の​第一歩は、​白黒図版を​高精細に​読み解く​ことから始まりました。​筆致や​構図の​特徴を​丹念に​分析する​中で、​「樹花鳥獣図屏風」との​技法的なつながりが​見えてきます。​美術館や​大学の​調査協力も​得ながら、​絵具の​使い方や​枡目描きの​特徴を​検証。​こうした​知見を​もとに、​12万にも及ぶ枡を​一つ​ひとつ​彩色し、​若冲の​鮮やかな​世界観を​デジタル​空間に​再構築していきました。​

デジタルを​超える​存在感を​生む立体​表現

完成した​デジタル復元を、​現実の​作品と​して​“立ち上げる​”ために​用いられたのが、​TOPPANの​特殊印刷技術です。​若冲作品に​特徴的な​立体的な​彩色表現を​再現する​ため、​複数の​印刷技術を​組み合わせ、​絵具の​膨らみや​光に​よる​陰影の​ニュアンスまで​細かく​調整。​こうして​仕上がった​復元作品は、​デジタルと​手仕事の​境界を​超えた​存在感を​まとい、​若冲の​創造力を​現代に​鮮やかに​蘇らせました。​

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