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文化財の形、大きさ、配置などを精確に計測してデジタルアーカイブすることは、文化財の保存や研究、そして修復などを行う上で大変重要です。またこの情報は高品質なTOPPAN VRを作るためにも欠く事ができません。
一般的には写真撮影や測量、採寸などで情報を収集しますが、図面や写真だけでは、巨石が積上げられた遺跡、芸術的な曲面を有する工芸品、微妙な表情を浮かべる彫像など、複雑な形状の文化財の姿を正しく捉えることができません。
TOPPANでは、高品質のデジタルアーカイブとTOPPAN VRの制作のため、文化財の精確な三次元形状計測に取り組んでいます。
三次元形状計測は産業分野でもデザイン開発や製品検査に利用されていますが、計測精度が優先されるため、硬い計測プローブを計測対象に接触させる、対象表面に計測用パウダーを塗布する、インデックスマーカーを貼る、などの処置を行います。しかし、この計測方法では貴重な文化財に深刻なダメージを与える恐れがあります。
TOPPANでは文化財への安全性を第一に考慮し、レーザー光やパターン投影など、対象に悪影響を与えない非接触光学方式の三次元計測による高精度なデジタルアーカイブに取り組んでいます。