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撮影環境、撮影条件などに左右されない、本来の色を正確に保存します。
文化財表面の色情報は、文化財の保存・修復、また高品質な可視化を行うためにも不可欠な情報です。
しかし、「色」は文化財の表面にあるものではなく観察する人の脳の中で生じる感覚です。したがって見る人・見る環境により、そこに現れる「色」は変化します。
一般的な撮影手法で捉えられる画像の「色」は、その撮影環境・撮影条件・撮影システムで得られる限定された色で、そのデータから、例えば照明光を変えたときの色を正確に求めることは出来ません。
TOPPANでは文化財表面の分光反射率特性を、分光放射輝度計を用いて計測することで、条件によらない「色」を高精度に記録します。また、分光放射輝度計の一回の計測範囲は文化財表面のほんの一点ですが、TOPPANではそれらのデータと、照明・撮影システムの分光特性を解析する独自のノウハウにより、表面全体の「色」情報を、より高精度に記録する手法を開発しています。