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空間のデジタル化 先端的デジタルアーカイブ技術のご紹介

彫像や美術工芸品など物体として完結している文化財は写真や三次元形状計測などデジタル技術を駆使し、その情報をアーカイブすることができます。古墳や建造物などの大型の構造物に関してはその使用機材や手法の違いはあれ、三次元形状、表面画像情報をデジタル化することは可能です。ところが、これが都市のような大きな空間ともなると、アーカイブすべき情報の趣が変わってくる場合があります。もちろん一つひとつの建造物の形は計測することもできますが、ときには、既にその形を留めていない場合もあります。建物や広場、縦横に走る道路、そしてそこで暮らしていた人々の生活文化や様式など、物体としての形状のみでは伝えることができない情報をアーカイブしなければならない場合があります。

TOPPANではこれをコンテンツと言う形で視覚的に再現し、あたかもその場にいるような雰囲気、空気感を伝えられるように作り上げる活動を行っています。あるときは計測し、あるときは残された図面・資料から読み取り、あるときは想像も含め研究者の先生の指導を仰ぎ、さまざまな情報から最適なアーカイブ手法を選択し、常によりよい表現方法を開発しております。

例えば、TOPPANと故宮博物院の共同研究に於いては清王朝が一番栄えていたころの紫禁城をVRコンテンツとして再現しています。研究者の方々の研究成果や現在残っている状態を元に、部屋の中の文物においては計測などの手法を用いながらこの大きな古建築空間をアーカイブしています。

製作・著作:故宮博物院/TOPPAN株式会社

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  • 文物のデジタル化
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